神谷慎太郎さんがUターンして農業を始めたのは2010年。主力の「金胡麻」は、化学肥料・農薬を使用しない有機栽培で生産されています。今や栽培規模は1ha。県内では珍しい本格的なごま栽培に取り組んでいます。
様々な料理シーンで使われることの多い金胡麻ですが、農作物としてはとても微小なこのゴマ粒。炒る前の洗いごまとしての選別はとても困難な作業です。
実は地元の工業高校出身だという神谷さん。このゴマ粒を選別する機会を1年かけて自作しました。何と昭和初期に風力で穀物の選別に広く普及していた唐箕(とうみ)と、独特な動きをする古いマッサージ機のモーターを活用。試行錯誤を繰り返しゴマ粒専用の選別機を作り上げたのです。このように個人でゴマを選別して出荷できるのは全国でもわずか2件とのこと。
「食べ物は美味しいことが正義」という神谷さん。今治産のごまは、道後の老舗旅館や高級料理店でもその味を評価。定番メニュー化する店舗も徐々に増えています。
さっと炒ると濃厚な香りが立ち上がる金胡麻。丁寧な選別によって作られた金ゴマ商品は、ポップコーン用のとうもろこしなどと有機にこだわる食品店や地元百貨店での個人向け販売も始まっています。
ごまのkamiya
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