「しまなみイノシシ活用隊」は、今や農業の天敵となったイノシシやシカの肉を提供する農業者グループです。品評会でも全国一となったイノシシ肉は、県内外の飲食店シェフから高い評価を受け続ける逸品です。ウインナーやコロッケ等の加工品開発にも積極的に取り組み、代表の渡邉秀典さんは、今や県下の獣肉処理施設を束ねる愛媛ジビエ界のパイオニア的存在。長年培った解体処理技術で若い処理技術者の育成にも取り組まれています。
肉質を保つために獲物を生かしたまま処理施設へ搬入する手法は独特。「生け捕り」は事故の危険性が付きまとう大仕事ですが、解体責任者の豊嶋賢さんがこだわる処理方法です。隣の島まで罠にかかったイノシシを生け捕りに行くこともあるそうで、「解体しているときが一番幸せ」というまさに天職ともいえる解体のプロです。
加工品の中でもイノシシの肉を使用したウインナーやフランクフルトは、全国の加工事業者との様々な試行錯誤から作られた逸品。渡邊さんたちの食材へのこだわりが垣間見れる商品です。
豊島さんがイノシシの格好でコロッケなどを販売している「せとうちみなとマルシェ」などの出店イベントでは、獣肉特有の「強い味」が好評でリピーターも続出中。しまなみイノシシ活用隊のジビエを根付かせるグループの活動は今後も注目です。
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